コラム

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2023年5月8日 旬の時期を逃さない【不整脈】江島浩一郎

今回は、不整脈治療のタイミングについてお話します。

食べ物に旬の時期があるように、治療にも最良の結果が得られるタイミングがあります。

不整脈の治療には、薬の治療とカテーテル治療(アブレーション)がありますが、根本的な治療にはアブレーションが必要です。

アブレーションを受ける最良のタイミングは、不整脈の種類や病状によって違います。頻度の高い不整脈である心房細動を例に挙げると、症状のある方には、早めの治療がお勧めです。症状がなく、検診で初めて見つかった方は判断が難しいことがあります。症状がないということは、発見された時が初めてではない可能性が高いとも言えます。この場合、総合的に必要性を見極めて治療をお勧めします。心房細動の病状は着実に進行するため、「様子をみる」ことでは改善が期待できません。時々起こる「発作性」から、常に脈が乱れている「持続性」に進行している場合、正常な脈に戻して維持するためには、少しでも早いタイミングでの治療がお勧めです。当院では、ご本人とじっくりお話し、最良の治療をご提供しています。

脈の乱れがあれば、ぜひ一度ご相談にお越しください。