コラム
2020年3月31日 心臓病をお持ちのみなさんを私たちは最大限守ります
現在、世界的に新型コロナウイルス(COVID-19)が流行しており、国や東京都からも感染の拡大防止のための緊急記者会見がたびたび行われています。現状は、感染者の爆発的増加(オーバーシュート)の一歩手前の状態で、市民に対しての不要不急の外出を控えるよう要請が出されたり、「緊急事態宣言」の発令が検討されていたりしています。
私たち、医療法人社団健心会は心臓病の診断と治療、その(再発)予防において、力を尽くせるよう非常に高い水準で準備、研鑽を積んでおりますが、残念ながら、感染症の専門医はおりません。そのため、心臓病患者を重症化されるおそれのある(http://www.j-circ.or.jp/topics/jcs-notice20200218.pdf)新型コロナウイルスに対してみなさんの生命を守るための充分な診療体制があるとは言い切れません。そこで私たち、医療法人社団健心会は心臓病の専門医療機関として、心臓病をお持ちのみなさんを最大限守るべく、次の2点を指針として掲げ、当面のあいだ、診療にあたることをみなさんにお伝えいたします。
①新型コロナウイルスに罹患させない
②心臓病をお持ちのみなさんが安心して診療を受けられる環境をいつでも提供できるよう整備する
以上の指針を実行するために、以下のように対応いたします。
・胸部(心臓病の)症状のある方につきましては、24時間受診できる態勢を約束します。
・感染リスクが高まる「多数が集まる密集場所」となり得る待合室での感染を防ぐために、医療法人社団健心会に定期受診しており、病状の安定しているみなさんには、厚生労働省による以下の通達に基づき、電話による診療体制(「電話再診」)を令和2年3月30日より行っています(「新型コロナウイルス感染症患者の増加に際しての電話や情報通信機器を用いた診療や処方箋の取扱いについて」(令和2年2月28日厚生労働省医政局医事課、医薬・生活衛生局総務課事務連絡)及び「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その2)」)。私たちからご案内させていただく場合もありますが、「電話再診」のご希望がありましたらご連絡ください。
・胸部(心臓病の)症状以外の、感冒症状、下痢、嘔吐などのある方にはより適切な医療機関等をご案内させていただく場合があります。
・病棟での面会を制限させていただく場合があります。
以上の指針・対応は適宜見直していきます。
医療法人社団健心会 理事長 幡 芳樹