コラム
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2022年11月4日 ドキドキ、クラクラ【不整脈】江島浩一郎
今回は徐脈頻脈症候群についてお話します。
徐脈頻脈症候群とは、その名の通り2種類の脈のトラブル、徐脈(脈の遅い状態)と頻脈(脈の速い状態)をあわせ持っている状態のことです。心房細動などの頻脈がおさまった時に、しばらく脈が止まるのです。脈が止まる時間が長いと、めまいや気を失うことになります。ドキドキの後にクラクラする、というわけです。ドキドキははっきりせず、クラクラだけのこともあります。薬の治療でドキドキを抑えようとすると、クラクラがひどくなるため、薬の治療は出来ません。従来はペースメーカーを植え込んで徐脈を防ぎ、その後に薬で頻脈を治療していました。しかし、薬の治療ではいずれ心房細動が止まらなくなります。すると脈が止まることはなくなり、ペースメーカーは必要なくなりますが、もはやペースメーカーを体から取り出すことは出来ません(通常はしません)。できることなら、体内に人工物を入れたくないものです。カテーテル治療で頻脈を抑えることが出来れば、脈の停止も起こらず、ペースメーカーが必要ありません。
ドキドキ、クラクラしたら、ぜひ一度ご相談にお越しください。