コラム

今回は頻脈発作のお話。

発作性上室頻拍という頻拍症があります。1分間に150～250回程度の規則正しい頻脈が、まるでスイッチをオン、オフしたかのように、突然始まり、しばらく続いた後に突然止まります。動悸症状の他に、めまいを伴うことがあります。心因性のパニック発作と間違われることもあります。頻拍中には利尿ホルモンが出るので、尿意を催します。この頻拍のユニークなところは、副交感神経を刺激する動作によって、自分で頻拍を停止させることが出来る場合があるということです。代表的な方法はバルサルバ法といって、息をこらえる方法です。大きく息を吸い込んで、力みながら10秒以上息をこらえます。その後に一気に息をはくと、頻拍が停止することがあります。冷水を飲むことで停止する場合もあります。停止しなければ、内服薬や注射薬で対処します。しかし、根本的な治療をしないと、何度も発作を繰り返すことになります。カテーテルアブレーションは、心臓の内側から頻脈発作の原因となる部分に小さなやけどをつけて治療する根治療法です。

脈でお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談にお越しください。