コラム
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2023年3月10日 脈が飛ぶ【不整脈】江島浩一郎
今回は、期外収縮のお話です。
期外収縮は、健康診断でもっともよく指摘される不整脈です。心臓のリズムがずれるので、心臓のしゃっくりと表現されることも。「脈が飛ぶ」と気づく方もいますが、気がつかなくても誰でも持っていて、多くの場合は治療が不要です。しかし、思わぬ心臓の異常が潜んでいる場合があるため、心臓の超音波検査(エコー検査)と、1日連続して心電図を記録するホルター心電図で詳しく調べます。
期外収縮には上室期外収縮と心室期外収縮があります。上室期外収縮が多いと、心不全や脳梗塞の原因となる心房細動になることもあり、注意が必要です。また、心室期外収縮が1日の心拍数の10%を超えると、心不全となる方もいます。
まずは、原因となるストレスや生活習慣(睡眠不足、カフェイン、アルコール)について詳しくお話をうかがいます。内服薬で対処する場合もありますが、根治療法としてはカテーテルアブレーション(不整脈のカテーテル治療)があります。あまり症状がなかった方でも、心室期外収縮を治療した後には身体が軽くなったということも。
脈の乱れがあれば、ぜひ一度ご相談にお越しください。