八王子エリアから、先進の機器による精細な検査を
CT検査でわかること
心臓領域において
下記の症状や疾患をお持ちの方は
〈単純CT〉または〈造影CT〉の利用が適していると考えられます。
・胸痛や狭心症の症状がある方
胸の痛みや圧迫感、息切れなど
・動脈硬化のリスクファクターをお持ちの方
高血圧の方
脂質異常症/肥満の方
喫煙習慣のある方
糖尿病患っているもしくは疑いのある方
家族が心臓病を患っている方
〈単純CT〉
冠動脈の石灰化を“石灰化スコア”で評価し、将来の心筋梗塞リスクを測定します。
〈造影CT〉
単純CTでは分からない動脈硬化と呼ばれるコレステロールなどの老廃物がついていないかを確認できます。
他の領域において
・脳のCT検査では、脳出血やくも膜下出血など、出血を伴う病気を発見しやすいです。
・胸部CT検査では、肺がん、肺結核、気管支拡張症、気胸、胸部大動脈瘤、肺動静脈瘻、心臓疾患などの病変が、小さなものまで発見できます
・腹部骨盤部領域では肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱などを調べますので、腹部骨盤部の臓器に発生する病変や癌を発見することができます。
CTはX線を用いて体の内部の断層画像を取得する検査です。患者様は検査台に寝ている間、X線が体を通過し、検出器がその後のX線の強度を測定します。このプロセスを複数の角度から繰り返し、コンピュータがこれらのデータを解析して断層画像を生成します。
CT画像はX線を用いるため、骨や組織などの異なる密度を持つ部位を区別しやすくします。これにより、冠動脈に関連する病態や狭窄、動脈硬化などを評価するために用いられます。また内臓や組織の異常、腫瘍、出血などが視覚化され、診断に役立ちます。
新型のCTについて
新型のCT 「Revolution Apex Elite(レボリューションエイペックスエリート)」
CTに求められる五大要素としてある「高分解能(画質)」「高速化(スピード)」「カバレージ(撮影範囲)」「物質弁別(機能評価)」「生産性(検査効率)」の全てを世界最高水準で追求した最上位機種を導入しました。
1撮影時間の短縮
ワイドカバレッジCTで160mmを一度に撮影可能となりました。有用性が最も活かされる領域の一つとして、循環器領域・心臓CTが挙げられます。1心拍で心臓を撮影できるため、以前より非常に短くすることが可能になり、息どめ困難な方や不整脈がある方までも短時間で撮影可能になります。
近年では、循環器臨床における治療、特に経カテーテル的治療の進歩により、冠動脈の評価だけでなく、弁や心房等、冠動脈以外の術前心臓CT評価のニーズも増えており、従来以上に心臓全体でのモーションアーチファクトの低減が重要となっています。このことからGEヘルスケアでは独自の動態ベクトル解析を用いたモーション抑制アルゴリズムSnapShot Freeze2.0(SSF2.0)により、心臓全体のモーションアーチファクトの抑制に取り組んできました。TAVI、経皮的僧帽弁クリップ術、更には三尖弁においても径カテーテル的治療の広がりが期待されていますが、三尖弁は薄く、また距離・位置的にも経食道心エコーでの評価が難しいケースがあります。Revolution Apex Eliteでは最速0.23秒回転を実現し、SSF2.0と組み合わせることで他モダリティでも評価が難しい領域の画像化も期待でき、これら技術が開胸を行わない非侵襲的治療の安全実施に貢献します。
2放射線量が少なくても高画質
ディープラーニングを用いて開発されたDeep Learning Image Reconstruction法TrueFidelity™ Imagingを搭載。空間分解能・画質を維持しながら、高いノイズ低減を実現し、特に頭部、腹部領域など密度分解能が重要とされる領域での読影負担軽減、診断能向上が期待できます。
3造影剤量の低減と診断確信度の高い画像の提供
従来のCT検査において主目的とされている形態評価にとどまらず、目的部位の機能情報 の提供を実現しています。高エネルギーデータと低エネルギーデータをシグナルレベルで最適化させることで、低keV画像やヨード密度画像等MD画像の更なる高画質・高精度化を実現。低keV画像やヨード密度画像は、コントラストの向上が可能であるため、腫瘍の正確な描出、診断確信度の向上が期待でき、また従来CTでは得られなかった定量評価、付加価値の高い機能情報の提供を可能とします。
当院で検査するメリット
スムーズな検査、円滑な連携
当院では冠動脈CT検査も、予約なしで当日に結果説明まで可能です。また心臓血管外科や他の疾患領域が診断された場合でも、下記の医療機関とそれぞれの役割を専門化・分担し、円滑な連携を図っています。
・東京医科大学八王子医療センター
・ニューハート・ワタナベ国際病院
・榊原記念病院
・埼玉石心会病院
その他にも多種多様な検査を実施しております。詳しくは「検査」ページをご覧ください。
メッセージ
当院では、患者様の負担を最小限にすることを常に念頭においた検査を行っています。心臓CT検査も、被曝と造影剤をいかに減らせるかを考えながら行っています。また、どんなに撮影機器や撮影技術がすぐれていても、得られた撮影データから正確に病変を読み取れなければ適切な診断につながりません。そのため、画像の解析にはこだわりをもって、冠動脈の状態を詳細に見ていきます。また冠動脈以外にも、心臓の動きや心筋・弁の状態など、撮影データから得られる情報をすべて活かし、心臓全体の状態を解析していきます。